ねすみとくじら
ねずみとくじら
ウィリアム・スタイグ(さく)
せたていじ(やく)
評論社
海が好きなねずみのエーモスは「かじり号」という
立派な船を造り、航海に出ます。
そして、大海原の真ん中で船から海に
投げ出され漂流していると くじらのボーリスに
助けられるのです。
哺乳類で一番大きなくじらと
小さなねずみが 親友になるのです。
陸のねずみと 海のくじらは
ずっと一緒にはいられませんが
お互いを思いあう心は海よりも深く
会えなかろうとも 深くつながっています。
そんな現実からかけ離れた関係なのにお話を読んでいくと
実感してしまうのです。
スタイグのお話はどこかとぼけたような絵なので
説教じみなくて すんなり入ってくるのでしょうか。
それだけでは無いですね、ストーリーも
つながりの温かさが感じられます。
不自然なのに 自然になっているといいましょうか。
独特の魅力を持った作家さんですね。
読むのに10~15分はかかるので
読み聞かせに小学校の高学年で読みました。
スタイグの絵本は他にも小学校高学年~中学校で
読みたいもの(こそ読めるもの)があります。
またご紹介させてくださいね。
関連記事