ねすみとくじら

うり坊

2011年05月19日 18:48



ねずみとくじら
ウィリアム・スタイグ(さく)
せたていじ(やく)
評論社


海が好きなねずみのエーモスは「かじり号」という
立派な船を造り、航海に出ます。
そして、大海原の真ん中で船から海に
投げ出され漂流していると くじらのボーリスに
助けられるのです。

哺乳類で一番大きなくじらと 
小さなねずみが 親友になるのです。 

陸のねずみと 海のくじらは
ずっと一緒にはいられませんが
お互いを思いあう心は海よりも深く
会えなかろうとも 深くつながっています。

そんな現実からかけ離れた関係なのにお話を読んでいくと
実感してしまうのです。

スタイグのお話はどこかとぼけたような絵なので
説教じみなくて すんなり入ってくるのでしょうか。
それだけでは無いですね、ストーリーも
つながりの温かさが感じられます。
不自然なのに 自然になっているといいましょうか。
独特の魅力を持った作家さんですね。

読むのに10~15分はかかるので
読み聞かせに小学校の高学年で読みました。
スタイグの絵本は他にも小学校高学年~中学校で
読みたいもの(こそ読めるもの)があります。
またご紹介させてくださいね。


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