どうだ いかすだろ!
アンソニー・ブランウン(さく)
山下明生(訳)
あかね書房
(現在絶版・古本、図書館で)
アンソニー・ブラウンの絵本は
遊びとユーモアがいっぱい隠れています。
集団の読み聞かせというより
お子さんと絵本を間に肌寄せ合って
近いところで一緒に読んでください。
画面の中で小さな小さないたずらを
発見する楽しみがあります。
内容は、サムに
「どうだ いかすだろ! おまえだって
こんなの ほしいだろ」と自慢の物を
持って登場する ジェレミーが
ずっこけた事になってしまう繰り返しの
面白さです。
サムは そんなジェレミーに少しも揺るがされる事無く
素晴らしいものが何かを知っています。
物に依存している心と、豊かな心とが対比されていて
騒ぎ立てる事なく 豊かな心を静かに心に持っている
サムが かっこいいのです。
さて、この絵本は現在絶版で古本でしか手に入りません。
アマゾンで調べたら 1200円の絵本が5000円以上
の値をつけていました。
同じくアンソニー・ブラウンの「こうえんのさんぽ」は
12000円!
絵本に高値がつくのは不本意な気がします。
そんなに高くては子どもの物では無くなってしまうから。
いい絵本は早く復刊され、高騰しないようにして欲しいです。